いろいろ使える。 ハッテミー!
壁紙屋本舗さんの商品でハッテミーというシートがあるのですが、
柄もかわいいし、カッターやはさみでカットできるので、
家具やキッチンの張り替え等に利用しています。
キッチンはハッテミーで張り替え補修+取っ手交換だけで、かなりよみがえりますが、
しかし、お値段はいささか高い。
長さと幅にもよりますが、送料込みで 5,000円札は飛んでいきます。
他にも家具に粘着できるものとしては、
デコパージュやデコパッチも試してみたものの、
ハッテミーの強度には勝てず、何とかならないものか。と思案してみました。
この頃はリメイクシートという商品名で
100円ショップのダイソーやセリアからもシートを販売しており、いろいろSNSにもアップされていますので、試しに
ブラウンの100円リメイクシートを購入し、DIYで補修、更にホワイトのビニールテープでダイノックシートを補正する感じに直してみた。
想像以上にきれいになりました。
でも、ビニールテープの凸凹が目立つ…。
何か良いアイデアは無いかと。。。。あれこれ考えてみたのですが、
2年前に1ROOMのDIYでアクセントとして購入したハッテミーをキッチン扉の内側にもに貼ってみました。
木目調のなので、華やか?? になり、少しきれいに見える。
壁紙屋本舗 のオリジナル商品 ハッテミーは 柄もカラフルで扱いやすい材質なので、冷蔵庫の扉に貼ったり、家具に貼ったり 大いに利用しています。
気分を変えたい時にはおすすめです。
ちなみに楽天市場で購入できます。!
あれから早くも2か月と数週間。その後、原状回復工事が終了した空室は内見も少なく、玉砕。 Airbnbの導入も真剣に検討するべきか??
日付をみると、3月29日は108号室の完成を祝って、
思えば、早くも二か月と数週間が経過。
いろいろなことがありました。
108号室は工事担当の大工さんから、ご紹介いただいた賃借人さんが無事にご入居。
107号室のUB交換が部品の納期スケジュールが遅れたため、やきもき。
105号室は結露がひどいので、断熱材(スタイロフォーム)の施工を予定したものの、
開けてみたら、断熱材は入っていることが発覚。
とういわけで、こちらも工事を中断。
工事が大幅に変更となってしまったため、繁忙期にお部屋をリリースすることが
むずかしい~状況になってしまい、ガックリ。
春の新入生・新入社員シーズンを逃すと、1Rマンションは。。。。。
厳しい夏を乗り越えた 秋の異動シーズンにならないと
市場は全く動きません。
さりとて、空気にお部屋をいつまで貸し続けることができるか。
お財布と相談の日々です。。
107号室は 思い切ってUBを交換したので、(写真の撮り方も工夫したことも効果があったけど。)
不動産会社からの反応はすこぶる良い。
2~3年前まで売り込みにいっても、まったく相手にされてなかった会社から
突然、広告掲載依頼がきたり。。。びっくり
水回りのリニューアルは反響が大きいな~。
と喜んでいたもののやはり内見は思うように入らず。
107号室は 4月に3件、5月に2件
105号室は 通常の原状回復なので(一応、照明器具を交換したり、キッチン扉をリニューアルしたのですが)まったく市場から無視。
107号室の内見申し込みが入ったせいに、ついでに覗いてもらうという、
悲しい現実。
売買専門の不動産会社さんから、Airbnb向け投資物件ということで、
「売りませんか?」コールが入ってくるものの、賃貸は玉砕。
やっぱりだめだな~ 内見。と、悩んでいたところ、
ボロマンションながら、わが物件は 民泊/Airbnbのエリアとして、
ビジネスを行うには大いにポーテンシャルが高いらしく、
「民泊使用で賃貸契約できませんか?」というお問合せも増えてきました。
「民泊ね~。」 このサービスの形態も
検討しなくては、いけない時期にきてるのかもね。
媒体からの情報から得た私の稚拙な知識は
グレーゾンでありながら、市場の動きが早過ぎて
自治体と行政がまったく法整備できておらず、
野放し状態。
Airbibも日本でビジネスをスタートして4年が経過。
順調に登録物件を増やしているもの。。。
どんな状況なんでしょ。
近隣のマンションの管理人さんか情報だと、
民泊は転貸が多いので
宿泊人の管理者が誰?なのかわからず、問題が続出。
管理者がきっちりルールを決めて、管理しないと
コントロールするのが大変らしい。 言葉の問題もあるしね。
気になる お金のこと。
噂によると、民泊は40平米ぐらいの大きなお部屋であれば、
人数が多めに宿泊することができるので、
投資した分の回収率が高く、採算も合うようであるが。。。。
抱き合わせで2部屋~3部屋運用(4~6名/宿泊)でなければ、投資した金額の
回収には時間がかかりそう。
単純に計算しても、
物件取得料(敷金・礼金・仲介手数料・保険料)+ 運用会社に支払う
業務委託費(部屋づくり資金)+ 広告運用費(Airbnbのアカウント開設・管理)
等々を合算すると。。。。一部屋当たり 80万~100万ぐらいのコストがかかる。
ふつうに会社勤務の人が、Airbnbの運用を実施するのは、難しいので
運用会社に日常業務を依頼することになると
その手数料も20%~30%と結構なお値段。
加えて、水道高熱費、消耗品費、清掃費 が差し引かれて、
投資で購入したワンルームマンションで利益が出るようになるには
時間がかかりそうだ。
それでも、登録物件が増え続けるのは、
勝算があるからだ!と思う。
近頃は、(あくまでも小耳にはさんだお話しですが、)
上場企業の重役さんあたりもこっそり民泊でご自身の投資物件を動かしているそうな。
Airbibって ホストの名前がでるけど? ばれないのかな?
と単純に考えてしまいますが、そのあたりはうまくエスケープしているようです。
やっぱり、お金のあるところにうまいお話しは集まっていくんだね。
Airbnbって
投資物件の空き家対策ツールとは、ほど遠い理念からスタートした
ビジネスモデルだと思うのですが、いつの間にか
空室に悩む不動産投資家の救世主になっている。
需要があるから供給もうまれるわけで、
日本のホテル・宿泊先不足現象も「中国返還前の香港?!」のように
一過性のブームで終わらないで欲しいな~。
指南本も出版されてるらしい。
ひとまず、本を読んで勉強してみよう。
中古アパート・マンションが生まれ変わる airbnb空室物件活用術
- 作者: 小沢吾亘,町田龍馬
- 出版社/メーカー: 幻冬舎メディアコンサルティング
- 発売日: 2016/01/27
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
さぼっている間に、108号室は無事に完成。おまけにお客さんも連れてきてくれました。
その後の108号室 レポートです。
実は、私、
前回までは原状回復専門の内装業者さん+水道屋さん+電気屋さん+キッチン屋さん+ダイノックシート屋さんとすべてバラバラに施工依頼 & 自分で施行管理をしていたので、やはり割高?かな?と感じていました。
(ぶつちゃけ、個別に発注したほうが、安い!ときもあるのですが。。。たとえば キッチンとか。。)
どうも、私が建築業界の事がわからないと思ったらしく、それぞれの業者さんから
「できれば、一括で工事の施行を発注してほしい。 工事業者がバラバラだと、意思の疎通がうまく
いかないし、時間もかかるし、割高になる。 お願いするなら、すべて任せてほしいんですけど。」
という、申し入れがあり、「そうなんだ。 じゃあ、一括でお願いしてみようかな?」と
すべて同じ条件で(これまでお願いしていた2社)加えて、
お付き合いのあるエアコン屋さんのご紹介 1社を新規に加えて
3社から相見積をとることにしました。
前提条件は 現在 水回り部屋となっている UB+キッチンを
①ユニットバスを撤去してお風呂専用で入れ替え
②ユニットバスの隣にある収納にトイレを新設 プラス 棚の設置
③キッチンのあるスペースに洗濯機置き場 + 洗面台を新設
④キッチンを居室に移動して新設
⑤下駄箱の上に棚を設置
⑥壁紙交換とカーベットをフロアタイルへ交換
⑦居室に室内物干しの新設
結果は、以下の通り。
A社(水道工事が強い会社:不動産屋さんからのご紹介) 室内物干し無しで210万円
B社(内装専門業者:親会社は建築業者:これまた不動産屋さんからのご紹介)
室内物干し無しで197万とまあ、あんまり安くない。
C社(建築会社:エアコン屋さんのご紹介)190万弱
予測では 180万ぐらいでできればいいな。と思っており、
室内の工事もだんだん専門的になったし、我が家のようなマンション専業で水回りを含めた工事の請負を得意としている建築屋さんを探していました。
たまたま、年末にエアコン屋さんへ 「誰かご紹介、お願いできませんか?」と声を掛けていたところ、12月の最終週に 見積もりを受けてくれそうな業者さんをご紹介頂きました。
その後、面談となり、
いろいろお話しを伺ったところ、某ディベロッパーのD社の案件をよく受注しており、マンションの
改修は得意!そうだったので、とりあえず安堵。
見積もり金額も 希望を伝えたわけではありませんが、一応 許容範囲の180万円代で
計上していただきまして、(時間も無かったし)お願いすることにしました。
作業が開始すると、早いものです。
手慣れたもので、先に電気関連の工事が終わったと思ったら、どんどん壊していって、
ユニットバスの撤去、キッチンの撤去、絨毯の撤去、と運び出されて
大工さんが3日間も工事をしていただいて、今回の目玉となる
水回りの工事がどんどん進みます。
28㎡はあるので、水回りを思い切ってリフォームして良かった。
独立トイレと洗面台を作るべく 配管を新しく設置してもらったり、洗濯機置き場、浴室、ミニキッチン。
かなり大がかりです。
洗面台 LIXIL製
洗濯機バン 64㎝です。
バスルームの壁は木目調の壁。
さわやかです。 TOTOを採用!
ちゃんと蓋もついてます。
室内物干しユニット Panasonic製
ホシ姫サマ 天井直付け 手動タイプ も無事に設置。 洗濯物も乾きそう。
エアコンの前についているので、除湿器の替りになります。
8KGまでであれば、なんとか持ちこたえられるそうなので、
お洗濯をさぼらなければ、大丈夫かな?
仕上がり具合も美しい!
でも、小物はこだわりたいな~とうことで、
施工管理担当の監督さんに あれこれ相談。
トイレの上部と玄関の下駄箱の上に棚を設置。
トイレと浴室の入り口にタオル掛けを設置。
というわけで、トイレの上はこんな風に取付。
まずは美しくなったトイレ。
トイレの上はこんな感じ。
工事は監督さんが工事してくれるので、施主支給ということで、好きなタイプのタオル掛けを
チョイスしました。
実は、浴室の壁は下地が入っていない為、取付場所はドアの縁まわり。。。。という制約があり、
本体が軽いものの、やや重量感を感じさせるものを選択。
(ちなみに東急ハンズで購入)
なかなかの出来栄えです。
というわけで、私がブログのアップをさぼっている間に、
お部屋は 「完成!」 おまけに 不動産屋さんにお客様付をお願いすることもなく、
大工さんのご厚意で入居者さんも決まりまして、WIN-WINな物件となりました。
気になるのは投資利回り計算。
施行工事費+電気工事(別手配)+照明器具+雑品費用(トイレットペーパーフォルダー、タオル掛け)を含めて、190万弱。
年間の収入となる賃料、固定資産税、管理費+修繕積立金もろもろの経費を差し引いて。。。なんとか、2年でリフォーム分を回収できそう?かな?
長く住んでくれることを祈るばかりです。。。。
退去確認の嵐! 内装工事で忙しくなりそうです。 まずは、108号室からスタート。
本ブログで昨年、ちらっと書きましたが
我が物件の205号室、108号室、107号室 そして105号室
と解約&退去が続きます。
205号室は42㎡のファミリータイプなので、
春の「新婚さん」向けに引き合いは多いのですが、
105、107、108号室 のワンルームトリオは
繁忙期でもある3月上旬までお客様が入らないと、
そのまま、1年が過ぎてしまう。。。悲しい確率が高い。
そう考えると、かなり出遅れているのだが、
お客様のご都合が第一なので、まずは先に退去していただかないと
話がはじまらないのよね~。 とぼやきばかりが先行。
効率よく原状復帰の内装工事をぱぱっとやってしまいたいが、
なんせ、引っ越し日を退去一週間前にならないと
お知らせしてこないという、のんびり加減。
単身の人がほとんどなので、仕方ないが、
やきもきする気持ちは隠せない。
とりあえず、11月に退去して、全面リフォーム OR リノベーションを
検討している108号室だけでも早めにプランを練って、
着手しないといかんな~と思い立ち、
内装業者さんの強みを鑑みて、過去にお願いしたことのある、
ID社(得意分野は水回り)
それと、近所のマンションの内装をしているところへ
飛び越み声掛けして 見積もりをお願いした業者さん K社
エアコン業者さんからの紹介 T社
と3つの会社へ相見積もりを依頼。
108号室は 居室として賃貸しているものの、
部屋の設備がどう考えても事務所。といういわくつき物件。
室内が暗い。
家具の痕跡くっきりの絨毯。
居室にそぐわない まぶしい蛍光灯・・・・
水回りはどんなもん?
あらら。。。。。シンクとずれてる物入れユニット。。
それでもって、全体はこんな感じ。
あいかわらず暗いし、古いへんてこキッチン。
その奥にある 収納棚をみてびっくり。
取っ手の表。塗装のエイジングがすすんでます。
裏をみると。。。。
あちゃー。 痛い。
壊れたなら、壊れたって。。。相談してほしいな~。
使いにくかったでしょうに。
けがが無くてよかったけど。我慢しすぎるのも問題。
ここまできて、なんだか 疲労がどーっとたまり
解体をするので
絨毯の下はどんなかんじ?と思い、とりあえず剥がしてみた。
すご。。。。い。
かなりの出費を覚悟した現場調査でした。
息づまってきたので、脳みその清掃が必要。 「カスタマイズなど賃貸住宅の最新トレンド」なる講習会にいってみた。 講師は 青木 純 氏:
「カスタマイズ賃貸」なるカテゴリーを作った 賃貸不動産の風雲児? 青木 純氏の
講演会を聞く機会に恵まれ、素直に聴講できてホントにラッキー!と思いました。
講師の青木 純氏は数年前に「大家も住人もしあわせになれる賃貸住宅のつくりかた」という本を上梓しており、ひその活動についてはメディアにも多数取り上げられています。
というわけで、頑張っている有名人大家さんです。
2014のTEDxTokyoのスピーカーにも選ばれ、その時に発表した内容を今回のセミナーでもご披露してくれました。
冒頭から インパクトが強くて、青木氏 曰く 「僕の職業は 大家です!」からスタートしたセミナー。
現在の至るまでの道程は大変険しく、おじい様、叔父様から 「ロイヤルアネックス」の賃貸業を引き継いだ時は3割弱の空室率というかなり危機的経営状況だったそうです。
おまけに 青木氏がお持ちの物件は 東池袋 サンシャインシティの裏(昔は巣鴨刑務所/戦犯の方々が収監された刑務所です。)というお世辞にも 立地が良い場所とはいえないロケーション。 加えて豊島区は東京23区内で唯一消滅する可能性の高い都市としてランキングされている。といった風評。
さらにネガティブ要素は追い打ちをかけ、毎週のように入居者から届く「解約」の電話連絡。青木氏のお父様は精神的に追い込まれノイローゼの一歩手前な状態になってしまったそうです。
そんな苦難の連続が前ふりにあると、現在に至るまで どんなきっかけで危機を乗り越えてきたのか、とーぜんですが私たち聴衆は「それからどーしたの!」と(失礼ながら)わくわくしてきますよね。
1.5Hという限られた時間のなかで、青木氏は余すことなく、始まりから~現在に至るまでのストーリを青木節を交えながらご披露してくださいました。
端的にお話しの内容をぶっちゃけてしまうと、
「入居者に壁紙を選んでもらう。」という 「小さな事から」スタートしたカスタマイズ賃貸。
入居者さんと大家さんが「壁紙を選ぶ」ということから 本の数時間共有した連帯感が ⇒共感に代わり、信頼が生まれ、いつの間にか 「大家さんと入居者さん」なんて垣根が飛んじゃって、そうなるとセレンディップなのかな~。 同じ屋根の下に「ご縁と同じ感性を持つ者同士が」がどんどん人を巻き込んで双方のエネルギーが相乗効果を生んでいくんです。
私の解釈が正しい?のかどうか。。。わからないけど。(良し!としよう。)
なんだか 嘘みたいなホントの話。
そんなすごーく素敵な公式が出来上がっていく様をみせられて、青木氏物件
ロイヤルアネックス 入居者さんの
純粋に楽しそう~な 「素敵な笑顔」を連発されちゃうと、
「職業としての大家さん」って「あり」なのかも! って 思えてくる。
青木氏のキーワード 「賃貸住宅の未来型」は 青木氏に憧れて、始めちゃう人が出ているわけですから、これからどんどん 青木氏が実践されてきた流れは広がっていくんでしょうね~。
素敵な出会いが素敵なビジネスを生んでどんどん広がっているように 感じました。
もちろんそれだけじゃありません。青木氏は 「ロイヤルアネックス」を飛び出して
地域のまちづくり 自ら飛び込んで、仕組みを作って、PDCAで培ったノウハウを駆使してます。
これまた、試行錯誤しているようですが、頑張る人を世間はちゃんと人は見ているんですね~。
どんどん形になっているんです。
実行力あるんだな~。 やってみなきゃ わかんないし、やらないと 何も始まらないのは
小学生でもわかっているのに、始められないのが 私みたいな
「愚鈍で決断力のない。大人」 まだまだ 青いな~ 私。
ものすごーい 刺激を頂き、そして 覚醒 した 講習会でした。
来年あたり「地域プロディューサー」として青木氏の奮闘記を 上梓されるのではないか?と
期待してます。
要 Follow & Check な 大家さんですね~。
1件成約するも、3件が解約確定。加えて膨大な粗大ゴミ!一難去ってまた一難。
11月は一件成約したものの、
「大都市における空き家問題」 講演会に参加。 講演内容をまとめてみました。
空き家問題につい無料講演会のご案内状を頂きまして、シンクタンク系の研究員が講師ということであれば、Dataはかなり信憑性が高い!と思い、聴講してみることにしました。
<感想>
ます、プレゼンのコンテンツ:
不動産ビジネスに関連する企業様向けの内容なので、かなりニッチな内容。
空き家対策の一環として何かアイデアの発表があるのかな???と多いに期待していたのであるが、盛りだくさんの内容だったので、1時間内で納めるにはかなり無理があったように感じる。
すでに書籍などで入手可能とおもわれる データ系の内容、全国の空き家件数とか、新築住宅着工数等々、数値で一目瞭然の内容は軽くスル―し、空家の実態や現状についてのトピックをコンパクトにして、一番気になる 利活用支援策:「空き家の活用の成功例」や「NPOやベンチャーの空き家活用事例」などもっと現場に則した事例について、実際に現場を調査した研究員の考え方や見解を聞かせてほしかったな~。
プレゼンについての評価:
日本人らしいセオリー通りのオーソドックスなスピーチ。
メリハリ無し、見せ場も無し、ひたすら平坦な道を歩いているような感じ。プレゼンの内容は悪くないのですが印象が残らない残念なプレゼン。
NHKでTEDのようなプログラムで地上波から簡単にスーパープレゼンを見られるようになると、プレゼンに目が肥えた人が増えていることを踏まえ、これからのプレゼンターは聴衆を引き付ける話し方を学習するべきだな~と痛感しましたね~。
業界の方限定の研修講座なので、コンテンツの内容について詳細なコメントは避けますが、
資料として配られた書類は80ページ近くもある力作。
まず、コンテンツはこんな感じ。
<空き家の実態>
お約束の空家の実態、空家に伴う問題 このあたりのデータはかなり丁寧に集積してあり、
実は空き家率は1993年頃からすでにスタートしていたことが判明。
この時代に新築の着工を規制して、中古住宅の活用にもう少し力をいれていたら、空家率13.5%なんてことにはならなかったでしょうね。
ちなみに1993年の空き家率は10%
それでは空き家増加の要因は?
②新築偏重主義
③税金の問題(更地にすると固定資産税が4倍になってしまう為、持ち主が空家の解体に着手しない。)
の3つが大きな要因として挙げられている。
それじゃあ、実際に空き家はどれぐらいあるの?
驚くことに、全国で820万個の空き家がすでにある!
にもかかわらず、新築のマンション次々に着工されているのが現実。
これって、普通?なんだろうか? 他の国はどんな感じ?なんだろうと、
中古市場の国際比較を見てみると、
やっぱり、日本はダントツ!新築着工数が高く、なんと98%!!!
ちなみに他の先進国はこんな感じ。
アメリカ:58.7%
イギリス:12.7%
フランス:33.2%
新築よりも 中古市場の方が成熟した市場としてポーテンシャルが高いということが理解できます。
他の先進国は文化の違いもあり、中古住宅をリーズナブルな値段で入手、リノベーションで付加価値を付けた後、コストを追加して転売するのが不動産ビジネスの主流。
近頃は日本も若い世代の人がリフォームやリノベーションに特化した設計事務所を訪れて、
中古マンションや木造の戸建を自分の好きな間取りに変更して住んでいる人が多いということだが当然の流れなのかもしれない。
続いて、住宅の寿命をみてみると、新築がダントツの我が国日本では滅失住宅の平均築後経過年数は 32.1年
アメリカの66.6年、イギリスの80.6年 を比較してみても 頻繁にスクラップビルドを繰り返していることがわかります。
では 我が国日本の 空家の内訳はどうなんだろ?
これまた、大家さん業の私にとっては とてもシビアな結果でありまして、
820万戸のうち、318万戸は木造一戸建、41万戸は別荘などのセカンドハウス、のこりの460万個のマンションのうち、売却用は31万戸、賃貸用はなんと 429万戸!!!とかなり衝撃的。
つぎつぎと相続対策?と思しき中高層賃貸用マンションがあちこちで建ちあがっていますが、きっとこの中には入っていないんだろうな~。
潜在的な数値を加算すると 軽く500万戸になるかもしれません。
参考までに 等道府県別空き家率はこんな感じ。
*全国空き家率ランキング*
1.鹿児島
2.高知
3.和歌山
4.徳島
5.香川
6.島根
7.愛媛
8.山口
9.三重
10.鳥取
これをブレイクダウンして、こんなカテゴリーも提供してくれました!
*全国賃貸用住宅空家率*
1.山梨
2.栃木
3.群馬
4.茨城
5.岐阜
6.静岡
7.福井
8.長野
9.和歌山
10.青森
ちなみに東京は40位
ところが、
*全国売却用住宅空家率*というカテゴリーになると
1.東京
2.大阪
3.兵庫
4.埼玉
5.京都
6.神奈川
7.福岡
8.奈良
9.北海道
10.千葉
とまあ、新築物件が続々と建設される予定地で住宅があまりつつあるんですね~。
東京にフォーカスしてさらに数字を追っていくと、
東京都の空き家率平均(2013)は 11.1%
その内訳は
都区部:11.2%
市町村部:10.9%
ちなみに 五年前はこんな感じ
東京都空き家率平均(2008) 11.1%
都区部:11.3%
市町村部:10.4%
つまり、郊外の条件が悪い立地から空き家がじわじわっと増えている!ということなんです。
では、東京都の空き家率はどうでしょうか?
東京都の空き家率ランキング
1.豊島区
2.大田区
3.武蔵野市
東京都 賃貸用空家率ランキング
1.青梅
2.日の出
3.豊島区:あきる野
4.大田区
東京都も全国同様に郊外の立地条件が悪いところから空家が増えていき、このままいくと20年後の空き家率は 28.4%になる。そうな。
<空き家発生に伴う問題>
ではどうして空家が増えてしまうのだろうか?
一番の理由として挙げられているのが、
居住者の死亡や相続人不在による管理不全
所有者が遠方居住により定期的な管理ができず、管理不全
が主な理由。
ここまでくると空き家問題も放置できない問題。
国土交通省は何をしているのか?
空家問題に対しては空室対策特別措置法 を施行し自治体と歩調をあわせながら様子を見て法整備していくであろう。
とりあえず、空家バンク なる 需要と供給のバランスを図るべく窓口も設定したものの、あまり活用されていないようです。
現場の声をもっと抽出して運営をしないと空中分解しそうな気配。
対策を講じるも意思決定が悠長な気もするけれど、現実は税金投入して対応を迫られている段階まできている。
先日も横須賀市で木造住宅の解体を自治体が実施したが、東京都も木密地域から段階を追って右に倣っていくことになるんでしょうね。
<利活用支援策と関連ビジネス>
先程の空き家バンクもさることながら、対策を講じて効果をあげている自治体がある。
茨城県 ひたちなか市、東京都世田谷区、千葉県流山市、福岡県。
住み替え支援や地域交流の場として利用し、活用事例を紹介したり市民団体やNPOとのマッチングを行ったりしている。
千葉県流山市については、日テレ「月曜から夜ふかし」でも取り上げられていたけれど
都心在住の子育て世代が住み替え相談窓口を利用して移住効果が出ているようで、今や
東の二子玉川? になりつつあるそうな。
番組でも マツコが絶叫していたけれど、流山にも「ZARA」があるらしい?
これもうまく進めば、武蔵小山のムサコマダムに続いて流山のナガレマダム?
いやいや、ナガレネーゼ?もっと庶民的かな? ナガレファミリー? が続々誕生しそうな予感。
最後に
<空き家関連ビジネス>
1.空き家管理代行
2.空き家の発掘・仲介・買取・再販
3.金融
空家の解体ローン、改修ローン、リフォームローンなどなど。
新築偏重といった日本型の住宅循環モデル・価値観を見直す時期に来ている。
アメリカやEUのように 循環型(所有者の維持補修により中古住宅が価値を持ち、
自ずと流通していくビジネスモデル) への舵とりが必要。
中古住宅をリノベーション、保証し、中古流通市場の活性化が急がれる。
対策を講ずることなく足踏みを続けていくと、
空き家問題は
戸建て ⇒ 賃貸アパート⇒区分マンション⇒タワーマンション
という図式で東京はゴーストタウン街道まっしぐら。
現実を見据えて、真剣に考えないといけないね~。