R.E.Port: ドイツの建築家が断熱の重要性を強調ー結露の問題が解決しないのは断熱が原因?
5月のGW後半の事である。
管理人さんから、
「あの~。203号室のベランダに障子が置きっぱなしになっています。が
雨に濡れたら傷みますよね。。大丈夫でしょうか?」
と電話があり、さっそく様子をみてみると、
確かに障子が取り外されてベランダに放置されている。
管理人さんと相談して、とりあえず、賃借人のTさんにお話しして、
放置されている障子を預かることにした。
その際に取り外した理由を伺うと、
Tさん:「室内の結露がひどいので、取り外したんです。」
というコメントが返ってきた。
結露? 築20年以上も経つのに? 結露?がなんで?
という言葉が頭にガンガン響いていて、一応、結露に関する事を調べてみたが、
どうも、「断熱」に関係しているらしい。
断熱とは?
その言葉通り、、ある素材を使って建築物の外気の熱を遮断し、
エネルギーの 消費を抑えながら、室内の温度を快適に保つ為の基本的な工法である。
「日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク:
著 赤池 学、江本 央、金谷 年展」
本書によると、断熱には
①無断熱
②内断熱
③外断熱
があり、著作が発行された1999年ごろは マンション、病院、オフィスビルなど
コンクリートの建物はほとんどが、①無断熱 ②内断熱 で造られているらしい。
反対に欧米は大多数が、③外断熱を採用しており、
外と内の違いが甚大な差をももたらすとの事。
内断熱の弊害は次の3点
1)ダニ・カビの発生を助長する構造
2)建物の耐久性・コンクリート建築物の寿命を著しく縮めてしまう。
3)地球温暖化の影響
一部の研究者の間では「日本におけるコンクリート建築物の外断熱の必要性」を調査し、改善に尽力されていると思うが、
1999年以前に建築された 私の物件は 思いっきり ビンゴかも
しれない建造物はどうしたらよいのだろう?
2)建物の耐久性ー にあるように内断熱で建築された
コンクリートの建物の寿命は平均30年。
減価償却の年数とほぼマッチ。非常に短命なもの。
反して、外断熱で建築された場合ーコンクリートが室内温度に近づき、内部発熱をうまく制御すれば、コンクリート躯体の内面温度は季節や昼夜を問わず室温と同調する。このため、建物の耐久性が100年?はもつ超高耐久性が得られる。
当然、日本の建築は 外断熱に移行していくと思うのだが。
ドイツの建築家の訴える
断熱の重要性に耳を傾けこの問題を真剣に考えてみたい。
アトピーの問題も、
耐久性の問題も、地球温暖化の問題も
ついては 結露の問題も 大きく一歩前進できるのでは?
と思うのだが。。。
身近な問題としては、
結露テープを窓に貼るのは、やめたい。